インプラント

歯を失っても以前のように噛めるようになりたい、そんなお悩みをお持ちの方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
インプラントは、第二の永久歯と呼ばれ、これまでも多くの患者様のお悩みを解決してまいりました。

当院では、日本インプラント学会専門医による安全で質の高いインプラント治療を提供しております。治療方針につきましては、患者様のお気持ちに寄り添い、一緒に話し合いながら、患者様の口腔内の状態・全身状態・ご予算・ご希望などを総合的に判断して決定いたしますので、どうぞご安心ください。

また、当院で導入しているインプラントは、世界70ヶ国以上、500万人以上の患者様に対して1300万本以上も使用されている世界トップシェアメーカーの製品です。
このインプラントは、優れた製品特性および長期的な安全性を示す豊富な科学的根拠(エビデンス)により世界中で高い信頼を得ており、国際的非営利学術組織であるITI(International Team for Implantology)の協力によって、学術的に検証された製品を提供しております。

インプラントについてご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

当院のインプラント治療の特徴

  • しっかりとした診断による安心安全なインプラント治療
  • 日本口腔インプラント学会専門医による高度な治療
  • 大学病院での豊富なインプラント治療経験と実績
  • 患者様に適したインプラント治療の提案
  • 信頼できるインプラントメーカーとの連携
  • コンピューターガイドシステムなどの最新設備を完備
  • 治療を安全に行うための静脈内鎮静法に対応

インプラント専門医とは

日本口腔インプラント学会は、日本でも最大級の規模を誇る学術集団で、専門医の資格を持つのは日本全体の歯科医師の約1%です。
専門医を取得するためには、長期に渡りインプラント治療に従事したり、インプラントに関わる研究や論文・学会発表を行ったり、様々な知識や技術を習得し試験を突破しなければなりません。もちろん、専門医の取得後も、知識と技術をアップデートし続けなければ資格更新はできません。

当院の専門医は、皆様に安心してお越しいただけるよう、より良い治療を提供できるよう、日々研鑽を積んでおります。
インプラントに関するご質問やお悩みなどがございましたら、お気軽にご相談ください。

インプラント治療とは?

インプラント治療は失った歯を補う治療法の一つです。顎の骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込み、その上にアバットメント(土台)と上部構造(被せ物)を作ることで噛む機能を回復させることができます。骨を土台とするため、しっかり噛むことができ、他の歯への悪影響がないのがインプラント治療の最大の特徴と言えます。

インプラント治療のメリットとデメリット

インプラント治療のメリット

  • しっかりと強く咬める
  • ご自身で取り外す必要がない
  • ご自身の他の歯への負担が減る(ブリッジや入れ歯と比較して)
  • 隣の歯を削る必要がない
  • インプラント自体は虫歯にならない

インプラント治療のデメリット

  • 治療期間が長い(ブリッジや入れ歯と比較して)
  • 治療費が高額(ブリッジや入れ歯と比較して)
  • 外科処置に伴う痛み・腫れ・出血・合併症の可能性がある
  • お手入れを怠るとインプラント周囲炎(インプラント周囲の骨の炎症)になる可能性がある

ブリッジや入れ歯との違い

ブリッジによる治療

両隣の歯を削り、その歯を支えとして、一塊の連続した人工歯を合着する治療です。

メリット

  • ご自身で取り外す必要がない(セメントで合着する)
  • インプラント治療と比較し短期間で治療が終わる
  • 材料の違いによって保険診療と自由診療の選択が可能
  • 噛む感覚がご自身の歯と近い

デメリット

  • 隣の歯を削る必要がある
  • 支える歯(隣の歯)に負担がかかる
  • 欠損歯が多い場合は適応外となる
  • ダミーの歯の周辺に汚れがたまりやすい

入れ歯による治療

残存歯にフックをかけて、残存歯と粘膜を支えに着脱式の人工歯を装着する治療です。必要に応じてフックのかかる歯を少し削り、型をとってつくります。

メリット

  • インプラント治療と比較し短期間で治療が終わる
  • 材料の違いによって保険診療と自由診療の選択が可能
  • ご自身で取り外しができるため清掃性がよい

デメリット

  • 取り外しに手間がかかる
  • 強く噛み込めない
  • フックをかけた歯に負担がかかる
  • 発音や口の中の感覚に違和感を感じることがある

インプラントによる治療の流れ

治療相談・カウンセリング

インプラント治療の概念やメリット・デメリット、ブリッジと入れ歯との比較など、他の治療法も含めて幅広くご検討いただけるよう、わかりやすくご説明をさせていただきます。

検査・治療計画立案

カウンセリング時にインプラント治療を選択された方、または、まだ迷っているが検査をご希望の方には、必要な検査を行います。この検査は自由診療となります。また、口腔内の状況により複数回かかることがございます。

検査結果が出ましたら治療計画をご説明いたします。ここでは具体的な治療の流れや費用、術式についてのお話となります。検査の結果、インプラント治療は適切ではないとの判断に至る場合もございます。その場合は他の治療法をご提案いたします。

インプラント術前処置

安全で確実なインプラント治療を行うために、インプラント治療に先行して虫歯や歯周病の治療が必要な方は、治療を進めてまいります。

また、インプラントを適切に骨に埋め込めるように、ご自身の骨や人工材料などを用いて骨を増やす手術(骨造成)を行うケースもあります。
インプラント術前処置は、患者様の口腔内の状態により数ヶ月かかることがあります。

インプラント一次手術(インプラント埋入手術)

インプラント体を埋入する手術を行います。手術後は約1週間後に糸取りを行います。その間は激しい運動やご旅行はお控えください。
インプラント体を埋入後、骨と結合するまで3〜6ヶ月待ちます。

インプラント二次手術

3〜6ヶ月後、歯肉の中に埋まっているインプラント体とアバットメントを取り付ける手術を行います。

上部構造の装着

手術後に歯肉が落ち着いたら型取りを行い、仮歯を装着します。噛み合わせや形に問題がなければ、仮歯を参考に最終的な上部構造を作製し、装着します。

定期検診

インプラントは虫歯にはなりませんが、お手入れを怠るとインプラント周囲炎(インプラント周囲の骨の炎症)になる可能性があります。病状が進行すると、やむを得ずインプラントを除去しなければならないこともあります。そのため、数ヶ月に一回メインテナンスが必要となります。また、定期的にレントゲン撮影を行い、骨の状態を確認させていただきます。

骨造成の対応

インプラント治療では、インプラント体を顎の骨に埋め込む必要があります。しかし、虫歯や歯周病、歯牙欠損の長期間放置などにより、インプラント体を支える骨の高さが充分ではないこともあります。

当院では、そのような場合に、足りない骨を補いその後のインプラント治療を可能にする前処置である「骨造成」も行っております。

骨造成の種類

1. 骨再生誘導法(GBR:Guided Bone Regeneration)
埋入したインプラント体の周囲に人工骨や自家骨(ご自身の骨)を入れて、特殊な膜(メンブレン)で覆い、骨の再生を促します。
2. サイナスリフト
主に、上顎の奥歯にインプラントを埋入する場合に適応となります。埋入予定のインプラント先端と上顎洞(副鼻腔)との距離が近く、介在する骨が薄い場合に行います。上顎洞の膜を持ち上げ、その膜の下に骨を移植します。
3. ソケットリフト
こちらも、上顎の奥歯にインプラントを埋入する場合に適応となります。サイナスリフトを行うほどではないが、埋入予定のインプラント先端と上顎洞との距離を確保したい場合に行います。

骨造成が必要になるケース

  • インプラントを支える骨の高さや幅が足りない
  • 歯周病で骨が溶けている
  • 抜歯後、長期間放置されて骨が痩せている
  • 上顎奥歯の骨が薄く、上顎洞との距離が近い

治療後のアフターケアの重要性

インプラントは入ったら終わりではありません。インプラント周囲炎などのトラブル予防のために、毎日の歯磨きに加えて歯科医院でのメインテナンスが必要となります。

当院では、インプラント治療終了後のアフターケアも行っております。インプラントを長く使っていくために、大切にお手入れをしていきましょう。